ぜつえーの日記

今から20年前、とある病院で玉のような男の子が産まれた。その笑顔は見る者全てを癒し世界中を温かい光が包み込んだ。世界もまたそれに応えるように豊饒な愛をもって大切に大切に育て始めたという。 10年後、己が生まれつき『童顔』『低身長』という業を背負っていることを自覚した少年は順風満帆と思われた己の運命に一筋の暗雲がたちこめ始めていることを意識した。 さらに10年の時が経ち、かような過去に唾を吐き捨て背負い続けてきた業を両腕に抱き抱えながらひとり笑顔で明日に向かわんとする胡乱で前向きな怪物の姿がそこにはあった。

ホームの先頭

どうもこんにちは、ぜつえーです。

 

遅延した電車の待機列の先頭に並んでいます。

 

いつも思うんですけどこれ、電車来た瞬間に後ろからドンとかやられたらもうそれで終わりですよね。

 

「ない」とは言い切れないその可能性を考えると、体重をやや後ろ気味にしながら立ってしまったりしますね。

 

夏目漱石の「それから」の冒頭に次のような一節がありました。

 

 

彼は時々寝ながら、左の乳の下に手を置いて、もし、此所を鉄槌(かなずち)で一つ撲(どや)されたならと思ふ事がある。彼は健全に生きてゐながら、此生きてゐるといふ大丈夫な事実を、殆んど奇蹟の如き僥倖(僥倖)とのみ自覚し出す事さへある。

※僥倖…思いがけない幸運

 

 

これと似た感情かもしれませんね。

 

いつ死んでも平気な人なんていないと思いますけど、そんな生き方ができたらいいなとは思います。

 

今日も一日お疲れ様でした。